鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 mobiダウンロード

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

によって 川上和人


4.4 5つ星のうち(87人の読者)

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 mobiダウンロード - 必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。の詳細

本のタイトル : 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
作者 : 川上和人
カテゴリ : Kindleストア
ファイルサイズ : 25.05 (現在のサーバー速度は29.12 Mbpsです
以下は 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
鳥類学者、川上和人氏による、日頃の研究活動の内容を綴ったエッセイのような本。特定の鳥類を取り上げ、その生態や魅力に関する専門的な解説や、生態研究を目的に実施した島やジャングルの実地調査などが内容となっている。加えて本書は、鳥類学とは直接関係のない小ネタや軽快なギャグがあらゆる箇所にふんだんに盛り込まれ、その点アカデミックな本とは一線を画しているところが特徴だ。小笠原に生息するメグロの生態系、鳥の糞と尿は単一の穴から排泄されて一緒に落ちてくるという事実、捕食者による危機が迫った際に、生き残り手段として死んだふりをする鳥の行動などは、鳥類の生態解説としてなかなか興味深い。また、南硫黄島で著者らが行った夜間の実地調査では、呼吸とともに口と鼻から無数の小バエに侵入されるという、なんとも気持ち悪い体験がまざまざと披露される。さらに、アカガシラカラスバトという鳥の頭がなぜ赤いかという疑問に対し、「赤といえば、赤い彗星シャア・アズナブルの専売特許」と真面目な話をガンダムのネタに例えて強引に説明する箇所などは、生物を扱ったこの手の本にはそぐわない、なんともユニークな内容である。本書では、このような笑いを誘うネタが随所に散りばめられている。(これは、著者のキャラクターなのだろうか?)著者は最後に、鳥と人間の多くの共通点をあげつつ、鳥の飛翔性という「他の全ての動物を凌駕する三次元的移動能力」の魅力に触れ、鳥類への深い興味を改めて披露する。読んでいて、とにかく面白いし、思わず笑ってしまうし、思わず突っ込みたくなる。鳥類学の本を読んでいることをついつい忘れてしまう、そんな内容の本である。

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