井上ひさしの読書眼鏡
によって 井上 ひさし
3.6 5つ星のうち(8人の読者)
井上ひさしの読書眼鏡本ダウンロードepub - 内容紹介 足かけ四年にわたって『読売新聞』に連載された「井上ひさしの読書眼鏡」ほか、単行本未収録の読書エッセイを集めた、遺稿書評集。 内容(「BOOK」データベースより) 井上ひさしが見出した、面白い本、恐ろしい本。『読売新聞』連載、遺稿となった書評集。 商品の説明をすべて表示する
井上ひさしの読書眼鏡の詳細
本のタイトル : 井上ひさしの読書眼鏡
作者 : 井上 ひさし
ISBN-10 : 4120042944
発売日 : 2011/10/7
カテゴリ : 本
ファイル名 : 井上ひさしの読書眼鏡.pdf
ファイルサイズ : 29.8 (現在のサーバー速度は29.55 Mbpsです
以下は 井上ひさしの読書眼鏡 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
井上ひさしは日本語が好きな日本人だなと読みながら思った。辞書が、睡眠薬という言葉から、活字中毒者の症状がでている。たぶん辞書を読んだらイメージがわいてきて眠れなかったのではないか。物知りの話には飽きてしまう。未来を見据え、英知をつくり出せる真の知者が思いのほかに少ないという指摘は強烈である。選定した本が、井上ひさしらしい。ちょっとやそっとでは、読めないものがある。それでも、読み砕いた上に、自分の進むべき方向を示している。戦争のもつ被害者、加害者そして戦犯裁判の意味を深くとらえようとする姿勢がすばらしい。乃木大将より、伊能忠敬が上だと言う辞書の活字数評価がおもしろい。林芙美子、松本清張、藤沢周平について、知らなかった側面をうまくえぐり出している。米原万里の全書評は、米原万里ファンである私にとっても、短い文章でこうやって書評するのかと感心することしきり。見つめている歴史的な視点と未来のベクトルがかみ合っている。いい書評に巡り会えた。
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