人に困らない経営 ~すごい中小建設会社の理念改革~
によって 森本 尚孝
3.9 5つ星のうち(16人の読者)
人に困らない経営 ~すごい中小建設会社の理念改革~本ダウンロード - 内容紹介 りそな総合研究所 月刊情報誌「りそなーれ」、 「ビジネスサミット」、「月刊総務」にて本書籍が紹介! 「この会社にひとが集まる理由がわかりました。 社員の幸福、お客様のために「ひと」をつくる。 会社に未来がある。誇り、永続性とブランド・・etc。 これは、若き血の日本経済へのチャレンジだと思う。」 サントリーホールディングス株式会社 代表取締役副会長 鳥井信吾氏 日本における「働きがいのある会社」ランキングにて5年連続でランクイン、 2017年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の 審査委員会特別賞受賞企業。 中小建設業にもかかわらず、 採用倍率20倍。 内定辞退者ゼロ(2019年4月入社は内定者15名、15名入社予定)。 直近3年間の新卒入社社員、退職者は1割程度。 大阪に本社を構える創業70年超の中小建設会社、三和建設。 37歳で4代目社長に就任した著者は 2013年に、経営理念「つくるひとをつくる」を制定。 ひらがな9文字で理念を明確にして経営改革に取り組む。 アクションをすべて、この経営理念に紐づけた結果、 業績は継続的に向上。 社員が主役になり会社が成長するための、 6つのキーワードを紹介します。 CHAPTER1 「つくるひとをつくる」から会社は大きく変わった 【経営理念】 CHAPTER2 社長と社員の心を合わせて会社をひとつにする 【組織活性】 CHAPTER3 社員数の成長戦略に舵を切る 【採用】 CHAPTER4 会社の発展はすべて社員次第 【成長・定着】 CHAPTER5 「誇り」が社員自らを成長させる 【ロイヤルティーづくり】 CHAPTER6 企業を永続させるために選ばれ続ける存在になる 【営業戦略】 不人気業種なんて関係ない! 不人気企業があるだけ! お客さまから選ばれる会社になる! そのヒントが満載! 社員が主役になり会社が成長するための数々の施策例。 すべては経営理念「つくるひとをつくる」のために! 社長が社員に約束する手帳型小冊子〈コーポレートスタンダード〉 ◆◆社員の声:「人事に納得性がある会社です。」 組織の風通しをよくする〈社内日報システム〉 誰もを公平に主役にする〈提案公募制度〉 ◆◆社員の声:「入社まもなく提案公募制度で採用に。」 経営理念をみんなで確認し連帯感を強める〈全体会議(SANWAサミット)〉 社長であっても「例外」は許されない〈立場の明確化〉 相談制度をつくる 〈メンター制度と外部相談窓口〉 ◆◆社員の声:「お互い会社の中の家族のような存在です。」 全社的な教育体制を設ける〈社内大学(SANWAアカデミー)〉 ◆◆社員の声:「SANWA アカデミーは開催してよかった。」 新入社員の「横のつながり」をつくる〈ひとづくり寮〉 ◆◆社員の声:「普通の会社では体験できません。」 社員の自主性をさらに高める〈若手発信の委員会活動〉 ◆◆社員の声:「若手が成長する機会をもらっていると思います。」 など (以下、はじめに より) 「人に困らない」というと、 人のことに関してまったく苦労がないかのような印象を与えるが、 もとよりそういうことではない。 ただ、辞書によると「困る」とは、 「取り扱いがやっかいで苦しむ、困惑する、もてあます、手を焼く」 あるいは「迷惑である」などとあるが、 そういう意味では確かに三和建設は人に困ってはいない。 なぜなら「つくるひとをつくる」を経営理念とする三和建設にとって、 ひとは手段ではなく目的そのものだからである。 この概念は本書を貫く基盤的な考え方となっている。 苦労も喜びも社員の数だけ存在している。 本書は、中小企業&建設業という、 人に関することにおいて最も「困りそう」な会社における 経営の考え方やその実践例を示すものである。 業界を問わず、目下わが国の経済や企業経営における 最大の関心事は「人」。 たとえば、「三和建設さんは採用がうまくいっているらしいが、 ぜひそのノウハウを教えてほしい」などと言われることがある。 確かに本書では採用に関してそれなりの紙面を割いて説明しているが、 その部分だけを読んで この問題に対する有効な解決案が得られるかというと 決してそうとは言えない。 採用だけではなく、人材の育成、定着そして活躍に関する、 さまざまな具体的事例を列挙しているが、 それらすべてが三和建設の採用活動の成否に深く関係しているといってよい。 採用の取り組みだけが採用の結果を生むわけではない。 重要なことは、個別の取り組みの有効性や独自性ではなく、 それらを貫く基本理念にこそある。 企業経営における基本理念を明確化し、 その経営理念について個別の施策の一貫性を担保する 経営手法は理念経営と呼ばれる。 経営理念と直結していない取り組みは一つとして本書に掲載されていない。 読み進んでいただくなかで、それぞれの具体策から枝葉末節を捨象して 経営理念に一言集約されていく抽象化の思考と、 経営理念を実現するためにさまざまな取り組みに ブレイクダウンしていく具体化の過程、 この真逆を向いた双方のプロセスを実感しながら、 経営や組織における働き方を考えるきっかけにしていただきたいというのが 本書の狙いである。 建設業に限らず「人に困っている」会社にとって、 その問題解決の一助になれば、幸いである。 (以下、おわりに より) 私が社長に就任してから三和建設に、 売上が倍増したり上場を果たしたりといった 特筆すべき成果がもたらされたというわけでは決してない。 昨今の景気を追い風に売上や社員を増やし、 低金利をもとに借入をして積極的な投資に打って出れば、 業容を大きく拡大していくことも可能であろう。 現にそのような積極路線を歩む建設会社の経営者仲間が周りにいたりする。 その経営者仲間の一人に対して私が敬意と称賛をこめつつ、 「私には到底実現できない」と言ったところ、次のように回答された。 「それは森本社長が(拡大を)求めていないからだよ」 まさしくその通りなのである。 本文でも述べた通り、会社はトップが求めた方向に向かう。 そこには正解も間違いもない。 浅く広げることよりも、大事だと思うことを深く掘り下げていく。 それは、性格でもある。土を掘る作業と同じく、 一点を深く掘り下げていけば穴は自然と広がっていくが、 ただ浅く広く漉き取るだけならどの部分も一向に深くはなっていかない。 企業は環境に適応していかなくてはならず、 常に進化が求められるが、そのために必要なことは深化だと私は考える。 それは真実ではなく単なる私の価値観にすぎない。 しかし、トップの価値観が組織の真実を決定する。 三和建設では先日、社内の会議において 今後の三和建設の方向性を考えるための議論を行ったが、 みんなが口をそろえて言うのは 「ゼネコン(あるいは建設会社)らしくない会社にしていきたい」 というものだ。 それぞれ直近のタスクをこなすことに日々奔走し、 中長期的な課題にとりくむ余裕などないだろうに、 このような発想に立つことができるわが社の幹部社員を誇りに思う。 しかしながらすでに述べたとおり、建設業らしくない会社になることと、 建設業の本質を追求することは同じことなのではないかと私は思う。 本来、建設業とは限りなく「ひと」が中心となる仕事である。 したがって、ひとに関してこだわることは 本業の本質を追求することに他ならない。 しかしながら、たとえば人材の採用数や教育投資を 足元の景気や業績に応じて決定してしまうなど、 私を含め多くの経営者の判断は得てして本質から外れてしまう。 本書でとりあげた取り組みには、 とくに目新しかったりユニークなものがあるわけではない。 むしろ当たり前のことばかりだ。 そもそも私は保守的な人間であり、 何を始めるにも何かを変えるにも合理的な理由を求めるタイプである。 私がもっと先進的でクリエイティブな経営者であれば 三和建設はもっと飛躍的な成長を遂げていたことだろう。 建設業の本質を追求することで、建設業っぽくない会社になる。 深化することによって進化する。 本質とは常に基本であり、基本であるがゆえに退屈でもある。 奇をてらうことで見た目を差別化しても、 時代の試練を乗り越えることはできない。 長い目で見れば本質は何かを必ず見抜かれることを 70年の歴史を通じて我々は知っている。 経営に関しては、世の中にさまざまな知見が提供されているが、 いうまでもなく正解はない。 「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」なのである。 今、改めて理念経営とは何かと問われたら、 「その会社らしさを貫くこと」 と答えることもできる。 本文でも等身大と個性について触れた。 個性は出すものではなく、自然に出るものである。 これからもゼネコンに求められる本質とは何かを、 真の三和建設らしさとは何かを考え、 そして追求していくことで、100年企業への道を歩んでいきたい。 出版社からのコメント 不人気業種なんて関係ない! 不人気企業があるだけ! お客さまから選ばれる会社になる! そのヒントが満載! 社員が主役になり会社が成長するための数々の施策例。 すべては経営理念「つくるひとをつくる」のために! 社長が社員に約束する手帳型小冊子〈コーポレートスタンダード〉 組織の風通しをよくする〈社内日報システム〉 誰もを公平に主役にする〈提案公募制度〉 経営理念をみんなで確認し連帯感を強める〈全体会議(SANWAサミット)〉 全社的な教育体制を設ける〈社内大学(SANWAアカデミー)〉 新入社員の「横のつながり」をつくる〈ひとづくり寮〉 社員の自主性をさらに高める〈若手発信の委員会活動〉 など 内容(「BOOK」データベースより) 大阪に本社を構える創業70年超の中小建設会社、三和建設。37歳で4代目社長に就任した著者は2013年に、経営理念「つくるひとをつくる」を制定。ひらがな9文字で理念を明確にして経営改革に取り組む。アクションをすべて、この経営理念に紐づけた結果、業績は継続的に向上。社員が主役になり会社が成長するための、6つのキーワードを紹介します。 著者について 森本尚孝(もりもと ひさのり) 三和建設株式会社 代表取締役社長。一級建築士 1971年京都生まれ。大阪大学工学部建築工学科卒業、同大学院修了。 大手ゼネコン勤務を経て、2001年「サントリー山崎蒸溜所」をはじめ 大手企業の建物・工場等を70年以上にわたり建設してきた 三和建設株式会社に入社。 2008年、37歳で4代目社長に就任。 長年にわたり培ってきた豊富な実績を生かし、 「単なる建設」を超えた、 「顧客の真の要望とメリットを最優先した価値提案」に こだわり続ける。 Great Place to Work® Institute Japan が実施する、 日本における「働きがいのある会社」ランキングにて 5年連続でランクイン。 2017年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の 審査委員会特別賞を、 2018年「関西経営品質賞」ブロンズを受賞する。 著書に『「使える建物」を建てるための3つの秘訣』(カナリア書房)。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 森本/尚孝 三和建設株式会社代表取締役社長。一級建築士。1971年京都生まれ。大阪大学工学部建築工学科卒業、同大学院修了。大手ゼネコン勤務を経て、2001年「サントリー山崎蒸溜所」をはじめ大手企業の建物・工場等を70年以上にわたり建設してきた三和建設株式会社に入社。2008年、4代目社長に就任。Great Place to Work Institute Japanが実施する、日本における「働きがいのある会社」ランキングにて5年連続でランクイン、2017年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査委員会特別賞を、2018年「関西経営品質賞」ブロンズを受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
人に困らない経営 ~すごい中小建設会社の理念改革~の詳細
本のタイトル : 人に困らない経営 ~すごい中小建設会社の理念改革~
作者 : 森本 尚孝
ISBN-10 : 4866671246
発売日 : 2019/2/14
カテゴリ : 本
ファイル名 : 人に困らない経営-すごい中小建設会社の理念改革.pdf
ファイルサイズ : 19.1 (現在のサーバー速度は20.02 Mbpsです
以下は、人に困らない経営 ~すごい中小建設会社の理念改革~に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
読書感想シェア『人に困らない経営』森本 尚孝さま 著作私が研修を受けている先輩受講生の会社で様々な方から素晴らしい本だという推薦を頂いたので、読ませて頂きました。まずは表紙の裏に書いてある会社紹介から、、中小建設業にもかかわらず、採用倍率20倍。内定辞退者ゼロ。直近3年の新卒入社社員、退職者は1割程度。大阪に本社を構える創業70年超の中小建設会社、三和建設。37歳で4代目社長に就任した著者は2013年に、経営理念「つくるひとをつくる」を制定。ひらがな9文字で理念を明確にして経営改革に取り組む。アクションすべて、この経営理念に紐つけた結果、業績は継続的に向上。日本における「働きがいのある会社」ランキングにて5年連続でランクイン、2017年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査委員会特別賞の受賞企業。本当に素晴らしい経歴ですね。新しい人が入社してもすぐに辞めていく人が多い中で上記のような実績をあげる。。本当に素晴らしいです。まさに「企業は人」ですね。社員一人一人が目的、目標を持ち内発的動機付けしながら高いモチベーションで働き続ける。そういった環境を仕組みとしてつくる。まさに「つくるひとをつくる」企業理念そのものですね。同書には会社の○経営理念、○組織活性、○採用、○成長.定着、○ロイヤリティーつくり、○営業戦略が各章毎にわかりやすく記載されております。私は特に○成長.定着の章が心に響きました。営業所長として社員の育成、教育、マネジメントについて日々学んでいますが理想、目標とのギャップに悩んでおりました。この本では三和建設さまが実際に行っている取り組みが事例ごとに細く記載されております。本当に「つくるひとをつくる」を実践されております。『社員の継続的な成長を求める ビジネスのあり方こそが 真にその職業への誇りを生む』素晴らしい 「在り方」ですね。非常に学びになりました。素晴らしい本でした。
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