藍の書
によって 辻 麻里子
4.9 5つ星のうち(14人の読者)
藍の書本無料ダウンロード - 内容紹介 辻麻里子氏の遺作(未完)! 夢とヴィジョンを通して見えてきたものとは? ユングの『赤の書』にも比すべき書 2017年に宇宙に帰った辻麻里子氏の遺作を遂に刊行。 2010年12月14日に見た夢の中でガイド的存在から、 「お前がやることになっている」と、本書を書くように告げられます。 その理由は、辻氏が「すべての次元を行き来でき、 多次元の扉を開ける鍵を持っている“自由度が高い電子"」だから。 乗り気ではなかった辻氏ですが、導かれるようにヨーロッパへ。 ストーン・ヘンジやトールの丘、スイスのアインシュタインが住んだ家、 ユング研究所を訪れ、数々の啓示的なハプニングに見舞われつつ、 夢で見聞きしたことが、現実とリンクし 「夢の領域を探検するもの」辻氏ならではの展開をしていきます。 『22を超えて行け』シリーズが「魂の夜明け」を告げ、 「魂の言語」のことを表しているとすれば、 本書はその総括と、「魂の進化論」へと向かうもの。 夢を通して、人類の集合意識と宇宙意識を真っ直ぐにつないでくれます。 夢の世界を探求することは、深い井戸に降りていくようなもの。 そしてそこは、深い闇だといいます。 それは、「自分のなかにも闇があることを認めないかぎり、 宇宙の創造に加わることはできない。 誰でもない、自分自身であり続けるために、人は光と闇を統合し続ける」 というGの言葉を思い出させます。 (『宇宙の羅針盤』下より) 誰もが深い井戸に降り、再び戻ってこられるように、 「それでも生きてゆく」ように。 辻氏はそのツールとなるものを残してくれました。 2019年の星の扉のテーマは、「意外な方向性を知る日」 (『数字のメソッド』より)。 そこには、「目の前に次元の扉の渦巻きがあらわれて、簡単に流れに乗ることができる」 と書かれています。 宇宙は扉の前で待っているのです。 「私は、人間という経験をしている宇宙意識である。 この大いなる存在は、宇宙が始まった瞬間から存在し、時空を超えて存在を続ける。 そして、星の扉から見た2013年のテーマは覚醒である。 2013年以降の世界は、じょじょに覚醒へと向かうのだろう。」 「私は生まれることなく、私は死ぬこともない。 時は生まれることなく、時はなくなる(消滅する)こともない。 時間は生まれず、時間はなくならず。 最初からそこにはなく、あると思い込んでいただけだった。 あると思っていた物質は全て幻。意識が作りだした幻だった。 時の終わりに人は何を見るのだろう?という問いに対する答えは、 時ははじめからないのだから、時の終わりはない。 時はなかったと気がつくのだ。全ての時が同時に存在している。」 (本文より) 目次 第1章 原発事故後の世界 第2章 『青の書』 第3章 夢の架け橋 第4章 夢さき案内人 第5章 夢の領域はつながっている 第6章 石の旅(ストーン・ヘンジ〜スイスの旅 グラストンベリー篇) 第7章 石の旅・植物の旅(スイス篇) 第8章 宇宙図形 第9章 誕生日に観る夢:1987 第10章 誕生日の夢:2012(四半世紀後) 第11章 福島レポート 第12章 悠久の旅インド 第13章 2012年から2013年へステージが変わった 第14章 帰仙、再び 第15章 自由度の高い電子 第16章 観察者としての私 付録1 宇宙図書館にある「数字の森」 付録2 月別 スターゲートの香り&石 内容(「BOOK」データベースより) 夢とヴィジョンを通して見えてきたものとは?2013年以降の意識のゆくえ。ユングの『赤の書』にも比すべき書。辻麻里子氏の遺作(未完) 商品の説明をすべて表示する
藍の書の詳細
本のタイトル : 藍の書
作者 : 辻 麻里子
ISBN-10 : 4864512973
発売日 : 2019/3/6
カテゴリ : 本
ファイル名 : 藍の書.pdf
ファイルサイズ : 24.78 (現在のサーバー速度は19.58 Mbpsです
以下は 藍の書 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
「藍の書」は辻麻里子さんの遺書とのこと。辻さんが亡くなったということをこの本の出版で知った。その出版告知は驚きだった。何故かと言えば、彼女は2030年ころまで生きて、その間、メッセージを発信し続けるだろう、という私の中での無意識的な前提が一挙に壊れたからだ。この長期プログラムの前提は別に私の個人的妄想ではなく、本人も想定していたプログラムだったことがこの本を読んで確認できた。そして彼女の「早逝」というプログラム変更はどうも3.11からスタートしたような印象をこの本から受けた。そしてそのプログラム変更の理由はこの本から読み解けるのかもしれない。しかし、ロゴスのロゴスといえる「数」と、同じく、「ロゴスのロゴスといえるイデア」のひとつの顕現パターンと思える「夢」、この「数」と「夢」というロゴスの両極を一挙に提示する辻さんのスタイルのインパクトはこの遺書においても貫徹され、徹底され、安易な「解答」としての結晶化(=概念化、論理化)を許さない。それゆえに彼女は夢という生のままの素材を書いてきたのだ。とはいえ、同時に、彼女は彼女がみた夢を文字化する努力を最期までやめてはいない。この姿勢はそれ自体が貴重なメッセージである。いつか、夢は時熟し、「字熟」する時が来るだろうと期待しつつ、その時まで、せめて、彼女の残した遺書の深淵を謎として問い続けていきたい。イデアは時に神話であり、物語であり、童話であり、それは彼女の場合「夢」として顕現する。とはいえ、この本、全編が難解な本かといえば決してそうではない。むしろ童話とおもえるシンプルなストーリーが展開される。たとえば、ロゴスの権化ともいえそうなアインシュタインやパウリが夢に出てきて、チェスを始めてしまう。彼らは次に辻さんが誰のテーマを展開するかの先着をチェスで争いはじめる。この登場人物とシチュエーションの落差はこの本が同時にロゴスの母は神話であり、「夢」なのだということを告げている。ある晴れた日、少女はハイキングにでかけて、きれいな泉を見つける。その泉を覗くと、そこには限りなく透明な水が満ちていて、泉の底はどこまでもどこまでも深い。そんな童話のような原型的情景がいわばこの本の基本的色調となっている。具体的には以下の文章のとおりだ。辻さんの至ってシンプルな疑問に対して、彼女に告げられる回答は宇宙の底まで達するほどに、あまりにも透明で深い。彼女の問いは「変わらないものってあるのかな?」というシンプルなものだ。そしてこの童子の如き問いかけへの回答は以下のとおり。※※※引用開始※※※もともと生まれたこともなく、死ぬこともない。ただ大いなる宇宙の意識があるだけだという境地に辿り着けば、変わらないもの、永遠不滅なものがわかるだろう。普遍的なものとは何か、それを探していたけれど、最初から時はなく、最初から物質はなく、すべてが幻だったと知ることによって、その答えが理解出来るだろう。近いも遠くもない、大きいも小さいもない、賢いも愚かもない、私もあなたもない、内側も外側もない、境界が溶解して、ひとつに溶け合うかのように見えるが、もともと境界はなかったところに、自分で線を引いたのだ。この境地に達したとき、隠遁するのではなく、この世の中、この世界の中で淡々と生きる。個という肉体を持って、生きていく。それが2013年以降の地球のありかただった―中略―この世は夢のようなもの。この世は幻のようなもの。大いなる宇宙の意識が私の正体であり、私は人間という経験をしている宇宙意識である。「達観すること」。「超然と」と言われた。「達観することは誰にでもできそうだが、超然としていることは難しいのだよ。達観ではなく、超然を目指しなさい」とその人は言った。※※※引用終了※※※(p366-367)この問いのシンプルさと回答の切れ味の凄まじさ。そしてこの回答にでてくるシンプルな文章、「近いも遠くもない、大きいも小さいもない」でもって連想されるのは量子力学における超弦理論の難問・アポリアである。辻さんの夢に唐突にアインシュタインとパウリが出てくる。それに倣って、ここでも唐突に、量子力学の入門書の1節を引用しよう。大栗博司著「大栗先生の超弦理論入門」から引用する。※※※引用開始※※※京都から東京に研究場所を移動し、いよいよ超弦理論から三次元空間の素粒子模型を導く仕事をしたいと思いました。しかし、前章でも書いたように、コンパクト化に使うカラビ-ヤウ空間の構造は複雑で、距離の公式すらわかっていません。「距離も測れないような空間を使って、いったい何から始めるつもりだ」私が助手になった直後に東京大学を訪問していた米国の著名な物理学者にも、そう言われてしまいました。※※※引用終了※※※(前掲書p180)超弦理論がモデルとして採用した物質と時空の原型、そこではそもそも距離をいかに定義するかが難問であった。単純に言ってしまえば、そこには「距離」がない。量子論においては意識の有力なモデルとされる量子のコヒーレントな関係、量子もつれにも従来の空間的距離は成立しない。遠隔効果という古い物理の禁じ手があっさりと、破られている。しかもその原理を応用した量子コンピュータがすでに実用の段階に達している。物質と空間の現象とその背後にあるロゴスの関係の解明に生涯をかけ、かつ自ら作り上げた理論が果たして真理なのかという深刻な問いをいだきつづけたアインシュタインやパウリが、辻さんの夢に現れる必然性は実は痛いほどよくわかる。彼らも辻さんのようにシンプルに問い、そのシンプルな答えを強く欲していた。そのシンプルさが共鳴してしまう。因みに、スイスのアインシュタイン・ハウスの前で、辻さんの頭の中に直接怒涛の如く語り掛けてきた声の主の発言趣旨を辻さんはこうまとめている。※※※引用開始※※※その真偽のほどはわからないが、その声の内容を私にわかる範囲内で要約すると、「相対性理論は片道の数式」「もうひとつ帰りの数式がある」ということ。「すべての物理法則には作用反作用という双方向の作用があり、目に見える物質の次元の世界と、目に見えない世界の双方の式を書かなければ不十分」であること。「核分裂もあれば、核融合もある」。そして「太陽は核分裂ではなく核融合をしている・・・・」と。(「藍の書」p221)※※※引用終了※※※辻さんが残していった大きな遺産はそれ自体が大きな課題でもある。そしてそれを遺して「意識の集う場所」に辻さんが還帰したこと、還帰してしまったこと。地上に残された我々がその喪失感に耐えるための言葉を彼女はしっかりと遺してくれている。引用する。※※※引用開始※※※「意識の集う場所」という意味が今ならわかる。一人ひとり個々の経験をしているが、意識は一つにつながっていて、たった一つの意識があるだけなのだ私は、人間という経験をしている宇宙の意識である。この大いなる存在は、宇宙が始また瞬間から存在し、時空を超えて存在を続ける。そして、星の扉から見た2013年のテーマは覚醒である。2013年以降の世界は、じょじょに覚醒へと向かうのだろう。最初は、物質世界だけに生きる人が大半で、宇宙の意識と共に生きる人は少数かもしれないが、世代が変わり、今の子供たちが大人になるころには、物質と意識の逆転がおきるだろう。そして、この惑星も銀河レベルの大人の意識に目覚めるのだ。それが宇宙のシナリオであり、この太陽系のシナリオであり、地球の行く道なのだ。(前掲書p364-365)※※※引用終了※※※そう、彼女はどこか遠くに逝ったわけではなく、今も昔も将来もここに存在し続けているらしい。
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